Doc’s best cementとは虫歯になった所にドックスベストセメントという薬を詰めて治す治療で、ほとんど麻酔を使わず、削らないで治療が行えます。
ミネラルの持つ安全性の高い殺菌力を利用して、虫歯菌がそれ以上増えにくい歯の環境を作ります。ドックスベストセメントを虫歯部分に塗る事で、従来の虫歯治療のように、虫歯部分をなるべく削ることなく、殺菌して虫歯を治す事が可能です。
ドックベストセメント療法は神経を抜かないで済む確率が高くなり、結果的に歯の寿命を伸ばすことにもつながります。
「なるべく削らない」「なるべく痛くない」「歯を長持ちする」可能性のある患者様にとてもメリットのある療法です。
このセメントはアメリカで開発され20年近くになり、その有用性、安全性、継続性が実証されています。ただし日本では未承認薬ですので、自費診療となります。
- メリット
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- 通常神経を取らなくてはならない大きなむし歯の神経を取らずにすむ
- 神経に達していないむし歯でも、虫歯菌を削り取らないので、大切な歯を削る量が少なくてすむ
- 神経をとらないで済むのでお子様の若い永久歯のむし歯には最適な治療方法
- 通常2~3回と治療回数が少ない
- 一つ軽い治療になるので、一般に歯の寿命を延ばすことができる
- お薬にアレルギーのある方にも安心して使用できる
- ドックスベストセメントをいれた部分は、永続的な殺菌効果を期待することができる
- デメリット
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- 日本では、まだ保険治療として認可されていないため自費治療となります。
- また虫歯菌に罹患している部位や量、状態等によって、この治療が出来ない場合がある
- 歯の中の虫歯菌は治療できますが、むし歯にならないように予防する事はできない
- 通常の適切な歯みがきを怠ると、治療部分は治っていても、違う箇所から新たなむし歯が発生してしまう
- 治療後も定期的な歯科検診は、欠かすことが出来ない